皆さん、はじめまして。「任」代表の曽根と申します。
「障害者」と呼ばれる皆さん、そしてお子様が「障害者」と呼ばれている親御さんへ。
この特定非営利活動法人を立ち上げてから今まで、僕がずっと感じ続けていることがあります。
それは、本来人間はグラデーションでしかない、ということです。
障害者かそうでないかを分けるものは、どこかの誰かが引いた線引きにしか過ぎないのです。
ですが、その線引きはいつしか力を持ち、皆さんと「そうでない人」を分ける大きな壁となっています。
その線はおそらく、「社会」にとって役立つかどうか、が基準になっているような気がします。
社会は厳しく、社会的に有用でない人間は排除されます。
だったら、社会に挑戦してみよう。
そして自分たちの周りにある社会を変えていこう、というのが私たちのミッションです。
僕は、皆さんが弱者としてただ福祉のサービスを受け、国に保護され、大多数の人々と切り離されてひっそり暮らすことが一番幸せだとは思いません。
社会に交わり、力を身につけ、自己実現する。自分で選んだ暮らしを自分で手に入れる。
それが人生を生きていくということではないでしょうか。
いつか誰かが引いた線に、大人しく従う必要はありません。
自分たちの可能性を信じて、自分たちの行きたい方へ、自分たちの足で歩いていきませんか。
みんなで幸せになるために、自分たちの力で「新しい社会」を切り開いていきませんか。
私たちはそんな方々の人生を、できるかぎりサポートさせて頂きます。
はじまりは、夜のカフェでした。
毎日職場と家の往復だけで暮らしている障害のある方が、たとえば仕事終わりに気軽に遊びに行けるような場所があればいいのに…
そう思って、イタリアンの飲食店だった物件を居抜きで借りて、ちょっと面白い場所をつくってみました。
そこではお茶を飲んだり、DIYでお風呂をつくったり、厨房でごはんをつくったり。
そんなことをしているうちに、今度は一軒家を借りて、寝泊まりもできるようになりました。一階でカフェ、二階でショートステイ。当時お金がなかった僕はその家の物置に住みながら、その家に来てくれる人たちといろんな遊びをして過ごしていました。
そんなある日、遊びに来ていた方の中に、昼間の作業所が苦手だ、居場所がない、という相談を受けました。
もう作業所には行きたくない、でも他に行くところがないと言います。
じゃあ、働ける場所をつくってしまおう。
私たちのすべての活動はそこからスタートしました。
私たちが掲げるミッションは「しごと」「すまい」「あそび」を、「ぜんぶ・ちかくで・ずっと」提供し続ける、というものです。
具体的にどういった支援かは支援の種類ページをご覧ください。
私たちは、障害のある方とそのご家族が、みんなで幸せになれるような仕組みを考え続けています。ただその時困っている部分のケアをしさえすればよいとは思っていません。
皆さんが対峙する「社会」というものに、どうアプローチをしていくか。守られる弱者ではなく「自分で生きる人間」として自立し、お互いを尊重し合える社会をつくっていくにはどうすればいいか。
現在の「社会との対峙」という関係性ではなく、みんなが包み込まれる社会、それを選ぶことができる社会を実現していくために何をすべきか。
そんなことを中心に考えています。
しごとも、すまいも、あそびも、すべては皆さんの「自己実現」のためのステップです。
私たちは皆さんの努力を、ぜんぶ、ちかくで、ずっとサポートします。
だから安心してください。そして、ゆっくり練習していきましょう。
学歴 | |
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2001.3 | 日本福祉大学 社会福祉学部Ⅱ部 |
2020.3 | 日本福祉大学大学院 医療・福祉マネジメント研究科 同専攻 修了 |
職歴 | |
2001.4 | アパレルショップ店長職 (~2003.2) |
2003.11 | 障害者支援事業を行う法人に入職 児童デイサービス 支援員 |
2004.4 | 障害者デイサービス・ショートステイ・グループホーム 管理者 (~2007.3) |
2007.7 | 特定非営利活動法人 任 設立 理事(代表)就任 現在に至る |
資格 | |
社会福祉士、修士(医療・福祉マネジメント) |